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ニュースリリース

エバー航空 コスモ石油マーケティング株式会社など 燃料サプライヤーと提携、持続可能な航空燃料を世界規模で展開

4月 25日, 2025

 エバー航空はこのほど、主要燃料サプライヤー3社(米国のAssociated Energy Group, LLC(AEG FUELS)、日本のコスモ石油マーケティング株式会社(COSMO)、台湾のFormosa Petrochemical Corporation)と、持続可能な航空燃料(SAF)調達契約を締結しました。今回の提携は、エバー航空が持続可能な取り組みを積極的に推進してSAF燃料の利用を拡大し、国内外のサプライヤーとの長期的な協力関係を構築することを象徴しています。

saf

 社長のクレイ・ソンは「持続可能な開発はもはや選択肢ではなく、企業の責任です。AEG、COSMO、そしてFormosa Petrochemical Corporationとの相互協力は、ネットゼロカーボン排出への当社の確固たるコミットメントを象徴しています。弊社のグローバルネットワークにおいてSAFを積極的に導入することで、運航における二酸化炭素排出量を削減するだけでなく、航空業界サプライチェーン全体の変革と発展を推進してまいります。」とコメントしました。


 世界が2050年までにネットゼロエミッションを達成するという共通目標に向かって進む中、SAFは航空業界において最も有望な排出削減策とされています。エバー航空は欧州連合(EU)のSAF供給ポリシーに準拠し、今年(2025年)第1四半期以降、ヨーロッパ発のすべてのフライトを2%のSAF混合燃料で運航しています。今回の新たな契約で、サプライヤー3社と連携し、北米、日本、台湾などの主要運航拠点において、持続可能な航空燃料を自主的かつ定期的に追加供給することで、飛行中の炭素排出量削減に向けた実践的な取り組みを進め、将来の大規模導入の基盤を築いていきます。


 エバー航空と提携するサプライヤー3社のうち、AEGは安定した国際物流と燃料供給体制を持つ世界的に有名な航空燃料サプライヤーです。COSMOは、次世代エネルギーソリューションの開発に注力する日本の大手エネルギー企業で、今後、日本の関西地区にてSAFを供給します。Formosa Petrochemical Corporationは、台湾で初めて自社製造のSAFを供給する企業であり、現地サプライチェーンの強靭性を実証しています。これらの協力関係は、エバー航空の燃料供給の安全性と柔軟性を強化するだけでなく、アジア太平洋地域における持続可能な航空燃料の適用範囲を拡大し、同地域における航空燃料の持続可能な移行へと促進します。


 SAFの採用推進における重要な節目の一つとして、エバー航空は4月23日、民用航空局の持続可能な航空燃料パイロットプログラムにおいて、台北松山発ソウル金浦行きBR156便と高雄発大阪関西行きBR148便にてFormosa Petrochemical Corporation製SAFの導入に成功しました。これが台湾の地方空港におけるSAFの正式な使用開始となりました。この取り組みは、エバー航空の持続可能性への強いコミットメントを示すものであり、台湾のSAFサプライチェーンの成熟度の高さを証明するものとなりました。


 エバー航空では近年、持続可能な開発の分野において実りある成果を上げており、老朽機の新型機への更新、ボーイング787やエアバスA350-1000といった燃費効率の高い新世代航空機の導入、飛行ルートの最適化による燃料消費量と二酸化炭素排出量の削減など、数々の省エネ・炭素削減プロジェクトを実施してきました。今後もエバー航空はSAFの使用拡大を継続するとともに、国際的な持続可能な取り組みに積極的に参加し、パートナーと協力して持続可能な航空の新たな時代を共に切り拓くことを目指していきます。