ニュースリリース
エバー航空、IATAの乱気流検知プラットフォームに参加 飛行安全の向上へ
6月 10日, 2025
インドのニューデリーで開催された第81回国際航空運送協会(IATA)年次総会および世界航空運送サミット(WATS)において、エバー航空の社長クレイ・ソンとIATAのウィリー・ウォルシュ事務局長は、エバー航空がIATAの乱気流検知プラットフォームに正式に参加することを表明する協力協定に署名しました。
気候変動の激化により、乱気流の発生頻繁が増加し、飛行安全と運航計画における考慮事項が増加しています。お客様と乗務員の安全を確保するため、エバー航空は、この最先端プラットフォームを通じて、リアルタイムの乱気流データ共有を強化し、予測的な安全対策を向上させるための世界的な取り組みに参加します。
社長のクレイ・ソンは「今日の技術は進歩していますが、乱気流は依然として予測が最も難しい気象条件の一つです。軽度の乱気流でも航空機の揺れを引き起こし、激しい乱気流では航空機の構造に損傷を与える可能性があり、それは最も望ましくない状況です。「乱気流検知プラットフォーム」への参加により、パイロットとディスパッチャーはリアルタイムデータを把握・分析し、乱気流リスクの高い地域を回避して適切な飛行経路を計画・選択し、お客様と航空機の安全をより確保できるようになると確信しています。」とコメントしました。
IATA事務局長のウィリー・ウォルシュ氏は、「エバー航空を乱気流検知プラットフォームに招待できることを嬉しく思います。これにより、世界中の乗務員とディスパッチャーの能力が強化され、飛行の安全性、燃費効率、乗客の快適性がさらに向上します。また、各航空会社から報告されるデータにより、運航乗務員とディスパッチャーはより明確な状況を把握でき、乱気流による影響軽減にこのプラットフォームの有効性を実感いただけるでしょう。2024年には参加航空会社から合計5,180万件の乱気流報告が提出され、これは2023年から35%の大幅な増加となり、乱気流による被害軽減に大きく貢献できる見込みです。」と述べました。
現在、このプラットフォームには28の航空会社が参加し、2,700機以上の航空機からの乱気流遭遇の報告データを共有しています。プラットフォームがデータを収集すると、リアルタイムの乱気流情報を画像形式でインターネットを通じてパイロットと共有し、影響を受ける可能性のあるフライトのタイムリーなルート調整や影響エリアの回避に役立てられます。エバー航空は、まず合計33機のボーイング777-300ER型機を投入し、データ収集と報告に参加します。
IATAは、世界の航空業界を代表する非政府組織です。約350社の航空会社が加盟し、世界の航空輸送量の80%以上を占めています。エバー航空もその1社です。IATAはさまざまな航空業界の活動を支援し、主要な航空政策の策定を支援することを目的としています。